1月19日(火)
いろんな音楽があって、バンドにしたっていろんなバンドがある。ぼくも毎回ライブする度にいろんなバンドを見てる。それでさえおんなじようなバンドはあんまりいないのに、日本のバンドはすべてライブハウスにいるわけではないし、アメリカにもイギリスにも、もっともっと数えきれない数のバンドがいる。気が遠くなるくらい。
ぼくらも音楽を演奏して歌をうたってる。それを見に、聴きにきてくれるお客さんがいる。当たり前だけど、そのお客さんにしたって、いろんなひとがいる。
同じステージで演奏するバンドマン。お金を払ってぼくらを見にきてくれるひと。その日一緒に演奏する他のバンドを見にきて、たまたまぼくらを見てくれたひと。音楽事務所や、レコード会社のひと。イベンターのひと。あまりライブハウスには行かない、ぼくらの 個人的な友達。そのライブハウスで働くひと。そしてライブを見て聴いて、喜んでくれるひと。なにもゆわないひと。よくなかったってゆうひと。演奏やステージングを批評して、それをブログやmixi、Twitterなんかに書くひと。そういうことでまわりのひとと自分は少し違うって、思えるひと。
ぼくはそうゆうみんながみんな、ぼくらの音楽を聴いていい印象を持ってくれるように努力するべきだって、最近まで思ってた。音楽はどんどん外に向けて、わかりやすくあるようにするべきだって思ってた。よくなかったってゆうひとが一人でもいるなら、それは正解じゃないんだと思ってた。
でもいまは、そういうことじゃないんじゃないかって思ってる。うまくゆえないけれども、そうあるべきじゃないような気がしてる。
ワンダーバーがすごいよかったってゆってくれるひとがいたとしても、さっき書いたように、音楽ってたくさん種類がある。供給過剰だとかってゆわれるくらい。そんななかでもちろん、お客さんたちはぼくらの音楽しか聴かないわけじゃない。ぼくらをいいってゆうのと同時に、ほかにいいと思う音楽がたくさんある。
子供みたいだけど、ぼくはそうゆうの、すごく悔しい。いやだ。ぼくらだけを見てほしいって思う。
ぼくがそうやってひとりひとりみんなに好かれようとしていることと、でもぼくらがいろんなひとに発信してること、それって矛盾しててずるいことなんじゃないかって思った。やってること同じじゃないかって。
ならもういいんじゃないかなんて。
ワンダーバーがよかったって思ってくれて、でも次の日にはiPodで違うバンドの音楽を聴いて、Twitterでナウプレイングなんてゆってても、悔しさとか感じるのは。ぼくらだってひとりのお客さんのために演奏してるわけじゃないんだし。みたいなことを、ずっと考えててやっとすっとした。
でも悔しいものは悔しいし、やっぱりなんかいやなんだよなあ。独占欲がつよい。たくさんのなかのひとつなんてやっぱりいやだな。
そんなぼくはデスキャブやアスリート、ホール&オーツにプロコルハルム、坂本真綾にハンバートハンバートだとか、節操なく聴いている。supercellの新しいのと、ブルーハーブのDVDが楽しみです。
リリースが決まりそう。エンジニアの人もちょっとみんな驚くような人にやってもらえそうで、早くちゃんと発表したい。それで、しっかりしたワンダーバーの音源をみんなに聴いてほしい。
そこに向けて最近はずっと曲を作ったり直したり、もうある曲のメロディや歌詞を変えたりしている。大変だけども楽しい。メロディ一音一音に気を使ったことなんてなかったから、こんなに繊細なものだのんて思ってなかったなあ。ぼくは天才じゃないから、たくさん努力しなきゃならない。
ツーマンが近付いてきてる。ここまでを出し切れるように、努力します。まずそういう、近くのものを見落とさないようにしなきゃ。読んでくれてありがとう。
特に載せる写真もないので、ロストインタイムの海北さんとのツーショット。後ろは札幌moleの大嶋さん。