The Cardigans/Long Gone Before Daylight

LONG GONE BEFORE DAYLIGHT

LONG GONE BEFORE DAYLIGHT

僕は18歳でバンドを始めるまでキンクスもドアーズも知らなかった。スマパンレッチリも知らなかった。でも吉田拓郎ルーマニアモンテビデオは知っていた、そんな相澤少年でも聴いていた洋楽がカーディガンズ

ディカプリオとクレア・デーンズが出てた、映画ロミオとジュリエットの挿入歌としてlove foolが使われてて、僕の母親がそのCDを持っていた。今にして思うとあれは3枚目のファースト・バンド・オン・ザ・ムーンだ。
カーディガンズは3枚目まで、と言われることが多い。なぜなら4枚目が、急になにがあったのか心配になるくらいダークなアルバムだったから。案の定全く売れず、しかも直後長い長い活動休止期間へ突入してしまうから。活動再開してやっとこのアルバム、『Long Gone Before Daylight』を出すわけです。

最初の三枚と比べるとやっぱり全然暗い。でもさみしさとかせつなさのなかに微かに希望が見えるというか、広い牧場の夜明け前みたいな雰囲気でアルバム一枚通しての空気をしっかりまとめている。落ち着くので、僕は寝る前とかにたくさん聴いた。

バンドは次のアルバムからまたキャッチーな曲を作るようになっていくから、こういうアルバムも必要だったんだなあって、今になって思う。